09.仕上げ - 第17回 CG イラスト講座

トーンレイヤを作成します。作成方法は chap.03 で説明した通りです。（画像9-1）

1. トーンレイヤ作成前の状態です。
2. トーンレイヤ「水彩3-100％（加算）」と、調整用の乗算レイヤを重ねた状態。
   トーンレイヤは濃い茶色で作成し、全体的に赤みを強くしました。
3. テクスチャレイヤに移動ぼかしをかけた状態。
   検討した結果、移動量は4としました。

テクスチャ、トーンの設定は、ひたすら様々なパターンを試して決めます。ここでも裏検討にかける時間は多いです。（画像9-2）

左）	採用した設定。 レイヤ構成はこのようになっています。
右）	検討したうちの一つです。

トーンは焼き込みレイヤとし、元絵から明度を選択して作成。滲み具合は気に入っていましたが、赤みを出すのが難しかったので却下としました。

左）	テクスチャレイヤ、トーンレイヤ非表示の状態。
右）	表示した状態（乗算調整込）。

全体的な色の変化はこのような感じです。色相を変えたくない、という場合はそれぞれのレイヤをモノクロで作成します。

最後に背景（もや）の彩度を上げました。更に髪や目など、気になるところを修正。この時点で背景と人物のレイヤは全て統合済だったので、余計な手間がかかりました。もっと前に検討していればよかったのですが…気になるところは後から出てくるものです…。（画像9-4）

塗り残しが無いこと、縮小した時思い通りの雰囲気が得られることを確認したら、全てのレイヤを統合して縮小します。絵の状態に応じて適度にシャープをかけ、完成です。